2022卒学生に聞いた就活動向調査<br>~ウィズコロナ就活1期生の実態とは~(前編)

2022卒学生に聞いた就活動向調査
~ウィズコロナ就活1期生の実態とは~(前編)

2022卒の就職活動も終盤に差し掛かろうとしています。大学3年生の夏季インターンからこの記事を執筆している2021年8月現在に至るまで、新型コロナウィルス感染拡大防止の目的で人々の行動が抑制される中で就職活動が行われたのは、今期が初めてであり、その点で、2022卒の学生は「ウィズコロナ就活1期生」といえるのではないでしょうか。この、非常に厳しい条件下で行われた就職活動に学生たちはどのように向き合ったのか?1,000名を超える学生に実施した当社独自のアンケート10問の結果を、2回に分けてご紹介。2022卒の就職活動を振り返ってみようと思います。

Q1.ご自身の中で就職について真剣に検討し、企業の情報収集等を始めたのはいつごろからですか。(n=1083)

学生が就職活動を意識し始めた時期に関する質問です。2020年4月くらいから始めたという回答が増え始め、冬季のインターン時期であるが2021年1-3月ピークとなっています。2020年の秋よりも夏の方が高く出ているのは夏季インターンの影響と思われます。一方で、2020年の冬(1-3月)以前からすでに就職活動を意識していた学生も合計で16%に上っていることが分かります。

Q2.あなたが参加したインターンシップ(夏季、冬季を含む)を受講する前に期待していたことはなんですか。あてはまるものをすべてお選びください。(n=1083)

インターンシップに関する意識に関し、受講前に期待していたことを質問しました。「企業の雰囲気や社風を知ること」と回答した学生が65%を占めました。20%強の学生が未受講であることを考えると9割近い学生が回答したことになります。応募に直結する期待や、人事担当とのコネクション形成といった、実際の就職活動を強く意識した期待よりは、まずは就活や仕事について知る、慣れる、という期待が高く出ていることが分かります。

Q3.あなたが参加したインターンシップ(夏季、冬季を含む)を通じて成果として得られたと感じることはなんですか。あてはまるものをすべてお選びください。(n=851)

3つ目の質問では、2つ目の質問で「受講した学生」に対し、実際に得られた体験について質問しました。回答の多い順は「期待していた」項目と同じ並びになりました。「得るものはなかった」と回答した学生は5%に満たない結果となり、一定の手ごたえを得てインターンシップを終えることが出来たことが分かります。

Q4.民間企業に正式応募(エントリーシートを提出するなど)した社数を教えてください。(n=1083)

実際の就職活動にあたり、正式応募を行った社数を質問しました。1-30社までに約80%回答が集中していますが、中でも最も多かったのは「1-5社」の30.5%であり、正式応募に至るまでにかなり企業を絞り込んだ活動を行っていることがうかがえる結果となりました。実は、この結果は2021年3月に、当社が2021卒の学生に行った調査と同様の傾向がうかがえる結果となりました。

Q5.内定の獲得状況についてもっとも近い状況を教えてください。(n=1083)

5問目は内定の獲得状況です。調査を行った8月初旬時点で76%以上の学生が何等かの内定を獲得していること、また約70%はすでに活動を終えていることが見えてきました。また、最も多かったのは「1社の内定を獲得し、その企業に入社する意思を固めて活動を終了した」という回答であり、この設問でも、絞り込んだコンパクトな活動を行っている姿が見受けられました。

2022卒学生に聞いた就活動向調査の前編、いかがだったでしょうか?後編では、企業選びのポイントやリモート選考に対する考え方、新型コロナウィルスがもたらした影響などの実態に迫ります。

また、今回のアンケート結果を男女、文理等、様々な切り口から詳細に分析した結果をご報告するオンラインセミナーを開催予定です。ご参加者にはセミナーで解説する分析レポートをダウンロードいただけます。
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