煩雑な採用業務を効率化し強化するSlackの力

煩雑な採用業務を効率化し強化するSlackの力

 各部署へのヒアリング、広報活動、求職者への対応、面接スケジュールの調整、内定者のフォロー、膨大な量のメール対応…そんな多彩でハードな業務をスピーディーにクリアしていかなければならない採用活動にとって、効率的な作業を実現するチームコミュニケーションツールは欠かせないものになっています。

 その中でも、ビジネスチャットは多くの企業で普及期を迎えており、グローバルではSlackやMicrosoft Teams、国産ではChatworkやLINE WORKS、WowTalkなど、多種多様なツールが今日のビジネスシーンを支えています。今回は、このなかからSlackの魅力をご紹介しましょう。

Slackは「シンプルな組織コミュニケーションを具現化する」ためのツール

 Slackは、アメリカのSlack Technology社が開発・運営しているSaaS型のビジネスチャットツール。もともとはGlitchというゲームの映像配信サービスを開発したスタッフたちが社内コミュニケーション用につくったものです。

 メールとは違いLINEと同じようなチャット形式でコミュニケーションを取ることを目的としていて、PCのWebブラウザ、デスクトップアプリ、スマートフォンアプリなどデバイスを選ばず利用でき、どこでも同じプラットフォームでやりとりが可能。もちろん複数のメンバーも参加でき、複雑な組織コミュニケーションを簡潔に交わせるという画期的な機能を備えています。

アイデア共有や意思決定を加速させる、Slackの「チャネル機能」

 Slackを始める際は、まず大きなグループ(企業、部署など)として「ワークスペース」を作成します。そして大人数の発言による混乱を避けるため、小会議室的な「チャンネル」が設けられています。

 プロジェクトやトピック、チーム別に「チャンネル」を設定すれば、仕事が整理されてわかりやすくなります。必要なメンバーと情報をひとつの場所に集約することで、アイデア共有、意思決定が加速し、仕事を進めることができます。

 また、「チャンネル」が「ワークスペース」内で公開設定になっていれば、招待メンバー以外からも閲覧でき、参加依頼も可能。Slackで「情報の風通しがよくなる」と言われるのは、こうしたオープンな設計思想が根づいているからなのかもしれません。

採用現場のSlack活用例

  企業や応募者から発せられる採用プロセスに対する要求は、多様化・高度化・迅速化しているのが現状でしょう。それらを踏まえてメール、電話、スプレッドシートなどによる従来型のアプローチからSlackにスイッチし、採用業務の効率化につなげている企業があります。

〈A社〉

・採用主体の変更
 社長・部長を中心に採用業務を推進。ただ、配属先から「なぜ、このタイミングで、この人が採用されたのだろう?」という疑問が上がることもあったため、業務の主体を配属先に変更すると同時にツールとしてSlackを導入。

・コア業務にも配属先が参加
 採用職種やエリアなど、さまざまな切り口で採用専用チャンネルを設定し、採用予定部署のマネージャーやメンバーが参加。求人票・求人原稿の作成・確認だけでなく求める人材やアピール点など、採用のコア業務も人事と現場がタッグを組んでチャンネル内で共に推進。

〈G社〉

・面接官との情報共有
 
採用担当者と80名近い面接官との情報共有を円滑にするため、Slackを導入。候補者のフェーズ共有や面接リマインド、カスタムレスポンス機能によるFAQへの自動返答、各種イベント・説明会・学校訪問に関する情報伝達など、多彩なシーンで効率化を実現。

 人事分野のさまざまなソリューションをお届けするステラスのJobSuiteシリーズ。そのなかの採用管理システムJobsuite CAREERも、Slackとの連携機能を搭載しています。 ご興味がございましたら、ぜひ一度、お問い合わせください。